総統のドーンといってみよう



「まあ、適当に聞いてくれたまえ」

1.MAD編集に当たって〜PC編〜
 最低の環境はどこまでも下がる。それこそポーランド軍が、第二次世界大戦において騎兵で戦車に挑んだようにな。とりあえず現在購入することの出来るパソコンなら何も心配することはない。
 では、上限は……これは、それこそ天井知らずである。マザーボードで使うことの出来る最も高クロックなCPU、刺さるだけのメモリ、認識するだけのHDD、これが最高の環境といえるだろう。
 最後に、よく見落とされる点であるが、最も重要なもの、それは電源である。特に多くのHDDなどを使う場合は、電力の不足が即システムの停止につながる場合がある。また、現在のCPU、ビデオカードは非常に電気食いであることも覚えておいて貰いたい。戦争において、補給が重要であることは言うまでもない。燃料が切れては、我が帝国の優秀な戦車も鉄くず同然であるからな。補給は、必要とされる量の130パーセントを供給できれは、戦時において100パーセント近い補給を行うことが出来る。これはPCの電源についても同じで、「300W」と表示されている場合、それはあくまで最大供給量であって、使用時に常に供給できるわけではない。自分が接続しているデバイスを把握し、必要とされる電力に対して余裕をもった電源を用意してもらいたい。
 電源を軽視するものは、自らの身をもってその愚かさを知るであろう。

では、そろそろ演説の時間なので失礼する。
2.MAD編集に当たって〜OS編〜
 ハードの問題が解決すれば、次はOSである。
 現在、一般家庭で動いているOSは、Windows系の、98、Me、2000、XP、Mac系はX以外は良く知らぬ。そもそもアメリカの片田舎のリンゴ倉庫で生まれたPCなど、余には全く関係ないことである。それよりも、世界を支配するゲイツOSこそが余にはふさわしいのである。
 現在、最も推奨するOSは2000である。異論はあろうが2000である。なぜならミレニアムだからである。我が千年帝国にふさわしいOSである。
 余談ではあるが、同じ理由で余が自信をもって推奨するビデオカードはミレニアム系列である。現在はミレニアムG550を最後に止まっているが、いつか必ずその名を冠したビデオカードが発売されることを余は強く信じている。
 なお、最も薦めぬOSはMeである。理由は、ふたばでのダメっ子ぶりを見れば一目瞭然であるため割愛する。

では、そろそろユダヤ人の油で石鹸を作ってくる。
3.MAD編集に当たって〜キャプチャーカード編〜
 とりあえずカノプのDVキャプチャにしておけば良いであろう。最近は色々と問題(特にビデオカード)の多いカノプではあるが、ドイツの精密機械並の信頼はいまだ微塵も揺らいでおらぬ。いや、近年のドイツの精密機械も大概ではあるが……ゴホゴホゴホ。うむ、一国の首相たるものが、自国を貶める発言などするものではない。それが、外貨獲得のための主力製品である場合はなおさらである。と、話がずれた。
 DVラプターNEも、最近は中古であれば5000円程度で転がっている場合があるので安心するがよい。ただし、DVデッキなどを所有していない場合は、同時にDVアナログコンバーターを購入する必要があるので注意すること。
 予算が許すなら、DVストームの購入を検討するのもよい。これは単体でアナログキャプチャが可能である。また、これに付属する編集ソフトは非常に優れたテロッパーであり、字幕を入れたりする場合には非常に強力な戦力となる。ラプラー系列にも類似のソフトはついておるが、テロップについては1ラインしか使えないため、複数のラインを使うことの出来るストーム付属のソフトにはどうしても見劣りがしてしまう。実際に使うと、ラプター付属のソフトとは段違いの効率に驚くであろう。
 注意をしたいのは、キャプチャーカードを含むPCのパーツは日進月歩であり、かつ高価であるということだ。むろん国家がそうであるように、「高価」の意味するところは人によって差異があるところであろう。だが、人間が一生に手にする稼ぎはそんなに多くはない。諸君らは国家予算を使って錠前作りに没頭したフランスの王ではない。ましてや、そのうち趣味に費やすことの出来る額などたかが知れている。人間はパンとワインにのみに生きるわけではないが、やはりパンとワインを欠くことは出来ないのだ。購入に際しては、自らの使うことが出来る予算、その時点において購入が可能なパーツ、そして用途をよく考えてもらいたい。
 大日本帝国海軍は、八八艦隊計画を無理に進めようとして国家全体に非常な負担をかけ、中途半端に艦隊を揃えた挙句に陸軍に政治的主導権を握られるきっかけを作ったと言う。まあ、それを誤魔化すために「サイレントネイビー」、海軍は政治に関与せず、などと言っていたようだが。諸君らのなかにも配偶者を持つ者がいると思われるが、配偶者に主導権を握られるきっかけを作らぬよう、趣味にお金を使う場合には細心の注意を払ってもらいたい。
 ん?余はどうなのかだと?余は独身主義であるからして、そういった問題とは無縁である。もっとも消極的独身主義である事は認めよう…………
 余は急用を思い出したので失礼する。

マンシュタイン君、今夜のコンパのセッティングはどうなっているのかね!(怒
4.MAD編集に当たって〜画像安定装置などなど〜
 画像安定装置、ぶっちゃけコピーガードキャンセラーである。国家が国際紛争をあいまいな状態で置いておきたいときに、「戦争」を「事変」、「事件」などと言い換えたりするようなものだ。他にも「侵略」を「国土回復運動」と称するなど、この手の言い換えは、実社会において非常に便利である。かく言う私も、隣国に因縁つけて戦争をする際に非常に重宝している。学校のテストではこのような言い換えは重視されぬが、テストの結果について両親に弁明が必要になる時もあろう。例えば、中間テストを小テストなどと言い換えることで、両親に与える悪印象を少しでも減らす事が出来るかもしれぬ。余の場合はそれで火に油を注いでしまい、いろいろと不味い結果を呼んでしまったが……ゴホン。
 この手の装置はどれも一長一短だ。白飛びしたり、一部のコピーガードに対応していなかったり……まあ、この辺りはネットで調べてもらいたい。
 他の手段としては、DVDが素材であればリッピングという方法もある。この手の解説本は、本屋に行けば、我がドイツ国内に巣食うユダヤ人なみにゴロゴロしているので、パイロット適性のない諸君ら日本人の目でも容易に見つけることが出来るであろう。それが嫌であるのなら、大人しくネットで検索である。
 「ネットの海は広大だわ」とはよく言ったものである。大抵は必要な情報にたどり着く前に、海に飲み込まれて沈んでしまうのだから。しかし、適正な単語を検索エンジンに打ち込みさえすれば、モーゼの奇跡にも似て、ネットの海は二つに割れ、諸君の求める約束の地へと続く道をその眼前に示すであろう。ただし、先方が諸君らの到達を望むかどうかは別問題である。それは現在の我が帝国におけるユダヤ人たちを見れば一目瞭然であろう。諸君らが、ユダヤ人どもと同じ末路をたどるような愚かな民族でないことを余は信じ願うものである。

さて、久しぶりに窓の外で歩くユダヤ人をハントしてくる。では。 
5.MAD編集に当たって〜編集ソフト〜
 ますます余に分からぬ話になってきたな。司令官がなんでもやっていては、高度化した戦場では司令官の負担が多すぎる。そこで我がドイツは、参謀本部という非常に優れたシステムを生み出した。作戦の立案や情報の収集などを、同じ教育を受けた多くの人間が行うことで、司令官は最終決定のみに専念でき、部隊間の情報伝達をスムーズに行うことが可能になるこのシステムは、今では軍隊のみならず、企業や学校においても適用されている。近代国家において教育とは、国家運営を円滑に進めるための共通認識を、子供達に植え付ける一種の洗脳機関である。この基本認識を忘れては教育は荒廃し、ひいては国家の土台を揺るがすことにつながることを、よく覚えておいてもらいたい。
 つまるところ、編集ソフトについて聞きたければ、そのソフトを使っている人間から習うのが一番なのである。しかし、質問はあくまで自ら思考錯誤の末に万策尽きた場合に行うのが良かろう。
 余はプレミアを使用しているが、正直なところ満足に使えているとは思えぬ。だが安心してもらいたい。戦争をする際に、軍人に曲芸師の物まねは要求されない。パイロットは離陸し、弾を撃ち、敵機を撃墜する。戦車兵は戦車を進め、主砲を撃ち、敵戦車を撃破する。つまりは最低限のことさえ押さえれば、どうにでもなるものだ。生き残れば、その経験を生かしてより複雑な行動も可能となろう。死ねばそこで終わりである。生きるか死ぬか、二者択一の連続こそが人生である。

肥満かチョコか……難しい問題である。
6.MAD編集に当たって〜システム〜
 PC、OS、キャプチャーカードとバラバラで語ってみたが、最後にシステム全体として話をまとめたいと思う。
 機能しない軍隊は、存在しないのと同義である。余がオーストリア、チェコを両国の希望によって併合した際、イギリスやフランスの愚かな平和主義者どもは全く動かなかった。この当時、我がドイツはまだ軍備増強の途中であり、フランスとまともに戦えば勝ち目がなかったであろう。指導者に恵まれぬ国家ほど哀れなものはないと余は考える。ん?なにか言いたいことがあるのかね?
 4〜5年前のPCの自作というのは、パーツ選びで全てが決まるという時代であった。パーツ選びで失敗すると、「システムが不安定」どころか「そもそも動かない」という絶句する事態が発生したのだ。インテル互換をうたった、AMDのCPUに対応したマザーボードの場合、チップセットドライバのインストールが「出来ない」ならともかく、「出来ているように見えて実は出来ていない」とい製品が堂々と販売されていたものだ。まあ、その辺りのトラブルを知識と勘で回避する自作野郎も数多くいたわけであるが。
 近年、CPUでは「速い」と言われるAMDが人気である。さらに価格の低さから、インテルを上回るコストパフォーマンスを得られるとして世間で広く使われている。去年の12月にPCを買い替えに店に行った際、一昔前からは考えられぬ現実に余は唖然としたものである。昔はてこずったチップセットドライバも洗練され、非常に使い勝手が良くなっているようである。
 しかし、編集に使うPCに求められるのは、速さと同じく安定性も求められる。戦闘中にジャムるような銃を使っていては戦争など出来ない。編集中にゲイツOSがハングして絶叫する人物を良く知っておるが、彼の顔はその度にムンクの叫びの様になっているに違いない、と余は考えている。最強の兵器など存在しないし、兵器は常に最新のものが良いとは限らない。多くの戦場で使われ、欠点が洗い出され、改良された兵器こそが「最良の」兵器である。
 インテル、AMD、どちらのCPUを選ぶにしろ、マザーボードはなるべく実績のあるメーカーの一世代前のマザーボード辺りからチョイスするのも良いであろう。
 また、PCショップの店員に相性などの質問をしてみるのも良い。相手も商売であるから、よほど意味不明な質問をしない限り嫌がれることはないであろう。ただし、買う気もないのにだらだらと店員に質問するのはよろしくない。日本人は形のないものに対するコスト意識が低いため、サポートなどをタダだと思っている節がある。しかし人を雇うには金が要る。買う気もないのにその店員を長々と拘束することは、諸君は金を払わずに店員を使っているのと同義であることを考えるべきである。良くスーパー店などでギャーギャーわめくババアどもを見れば、ある程度感覚も分かろうというものである。店員に質問する場合は、現在使っているCPUのコアの種類とクロック、メモリの種類と容量、マザーボードやビデオカード、サウンドカードについてはメーカーと型番、さらに接続しているドライブ類の情報を把握した上で聞くことを奨めたい。いきなり、「これ、私のPCで動きますか」と聞かれても店員は困るであろうし、諸君らに対する第一印象も最悪である。たとえ金銭のやり取りであっても、お互い気持ちのいい取引をしたいものである。
 以上であるが、話が何時の間にか買い物講座になってしまったな。

ユダヤ商人は、ユダヤ人自体が最低であるためタダで使っても問題ない。
7.MAD編集に当たって〜編集の前に〜
 「手を洗おー」などとは言わん。
 最初の構想などあまり意味はない。刻一刻と状況が変わる戦場に置いて、あまりに緻密な作戦は、ちょっとした齟齬によって全てが台無しになってしまう。こういったものは、多少のゆとりをもって始めるのが良いであろう。
 編集に必要なのは映像と音楽であるが、どちらが先かという議論は意味がない。それはニワトリが先か卵が先かという議論のようなものである。ソビエトでは、子供がこの質問をした際に、「昔はどちらもあったのよ」と大人が答えるという命掛けの共産党批判ジョーク(これを、アネクドートと言う)があったな。そういえば、ドイツ人はジョークを解さないという偏見があるようだが、我々ドイツ人がジョークを理解せぬはずがなかろう。
 見よ、我がナチスを元にしたジョークを!!!

時の経つのはなんと早いことか!もう千年が過ぎてしまった!

どうであろう、すばらしいではないか!

……
………なぜか非常に不快になった!失礼する(怒
8.MAD編集に当たって〜整理〜
 MADの編集を始めたばかりの頃は、いつまで続けるか分からないものだ。
 余も最初は、街頭で適当な事をぶち撒けてるとバイト代が貰えたので、政治活動というものに参加していた。それがまさか、生涯の職業になろうとは露にも思わなかったのである。そのうち本も書いてみたわけだが、これが世に言う「我が闘争」である。この本はかなりの部数が販売され、我が帝国の聖典といわれるまでになった。が、正直、今となっては恥ずかしい。当時、我がナチス党は現在より遥かに規模が小さく、他の政党からの悪意に満ちた妨害も受けた。そこで、過激な主張と希望に満ちた展望を若さに任せてがむしゃらに書き綴ることで、新たなる党員の獲得と勢力の拡大を目指したのである。その当時においては、この選択は間違っていかった。だが、現在のナチス党は国政を担い現実的な政策を施行すべき責任ある政党である。過去の情熱に溺れるようでは、その責任重大なる使命をまっとう出来ぬ恐れもある。現状を考えれば、このような過去の遺物は即座に闇に葬るべきであろうが、それ以上に処理を要する案件が多く、手がつけられぬ有様である。
 編集したMADが数多く溜まる前に、番号をつけて整理、管理する、これは非常に重要なことである。諸君には、余と同じ轍を踏まぬようにしてもらいたいものである。

ちゃっちゃとユダヤ人を処理しなくては。
番外編1.MAD公開に当たって〜鯖〜
 鯖であるが……鯖ぐらい自分でどうにかしたまえ。無料でもなんでも構わん。とにかく簡単に人に頼るようではいかん。考えてみたまえ、第2次世界大戦末期に、我が帝国がどんな目にあったか。本当に困ったときは誰も助けてはくれん。赤熊どもに我が国民がいかに悲惨な目にあっても赤十字は見て見ぬ振りである。所詮は赤か、と余は悲嘆に暮れたものである。挙句の果てに、地下の防空壕で余は寂しくズドンである。その後遺症で今も頭痛が治まらぬ。
 まあ、少なくとも、頼るなら頼るで信義をわきまえることだ。ムッソリーニは良い指導者であり尊敬もしている。しかし、勝手に敵対国を増やした挙句、枢軸国全体に莫大な損害を与えたことだけは我慢が出来なかった。そもそも枢軸国の名付け親がとっとと退場してしまうとはどういうことだ。
 有料で単独サーバーを借りてないのであれば、同じ鯖を使う他のユーザーも存在すると言うことだ。であるなら、鯖を管理する者の指示、特に転送量に関係することには最低限従うべきであろう。

余は肉は食さぬが、魚料理は健康に良いため食しておる。
番外編2.MAD公開に当たって〜サイズ〜
 上記の鯖にも関係することだが、最近のMADはサイズが肥大化している感がある。余に言わせれば、ネットで見るならレートはMPEG1で1,000もあれば十分だと思う。MPEG2で規格上最高のレートでも、圧縮である以上やはりノイズは発生する。綺麗であることに越したことはないが、先ほどの鯖の話を考えてもらえば分かるように、大きなファイルは確実に鯖に負担をかけているという事実をしっかりと認識してもらいたい。
 太平洋戦争で大日本帝国は世界最大の戦艦を生み出し、我がドイツはコンパクトなポケット戦艦を建造した。それは決して我がドイツの技術力が劣っていたわけではない。事実、日本は射程、威力の増す長砲身の主砲を製造する冶金技術を持たず、やもなく大口径の主砲を製造している。大日本帝国は広い太平洋を戦いの舞台とし、我々は内海である地中海を舞台に戦った。逆に広大な平原で戦う我がドイツは巨大な戦車を生み出し、島嶼を戦場とした大日本帝国は中、小型の戦車の運用に終始した。場所が違えば、運用する兵器のサイズも変わる。自分の身の丈を考えぬ兵器は、自らの首を締めるだけであることを肝に銘じて欲しい。

ところでポルシェ博士、例の超巨大戦車の開発はどうかね?
番外編3.MAD公開に当たって〜コーデック〜
 兵器において、互換性とはまさに必須の条件である。近年において、銃器の弾薬が統一されつつあるのもその証左であろう。動画の配信コーデックとして、余はMPEG1を推奨したい。あらゆるOSにおいて再生が可能であるこのコーデックこそが、現時点におけるベターな選択であると考える。これは、「DLした動画が再生できません」などという質問を減らす効果もあり、自身の負担軽減に繋がるものである。
 ちなみに、互換性を全く無視した軍隊を持った国家が大日本帝国である。陸軍と海軍の確執は異常で、同口径の弾の互換がないのは当然であり、ボルトやビスの規格すらバラバラであったと伝え聞く。しまいには、陸軍は潜水艦を開発し、海軍は戦車を開発している。「帝国陸海軍相対し、余力を持ってアメリカに当たる」とは良く言ったものである。陸のことは陸軍に、海のことは海軍に、餅は餅屋である。

ゲーリング君、空軍の陸上部隊「ヘルマン・ゲーリング師団」については承認しておいた。

実は、「MAD講座」ではなく、「MADな講座」である。